下僕主とツンデレ超えた召喚物
「どうにも、飲まず食わずで働かされているらしい。水を求めて、こっちに逃げてきたそうだ」
「キュー」
「たった一人で露店作りは大変だと訴えている」
「キュー、キュー」
「他の仲間も可哀想な目にあっていると言っている」
「……、マジかよ」
マジかよには二つの意味がある。
ラグナがマジでポックルさんの言葉を理解していることへの驚愕と、雇われポックルさんの実情を知っての怒り。
ただ、見たところ、中央広場にいる分のポックルさんに関しては皆わいわいと楽しんでトンカチを叩いていた。
昼休み時だとポックルさんを休ませて、自分たちだけで露店作りをしている生徒だって。
俺は大概の日はこの中央広場を目にするが、今の今までだってポックルさんへに重労働をさせている生徒を見たことはなかった。