下僕主とツンデレ超えた召喚物
とかくも、大学院の奴らが高等部の俺に何のようなのか。
中央広場に来ることなどないと言ってもいいのに、来ているとあって軽い野次馬も出ているし。
「ったく、面倒かけさせやがってよぉ!」
赤髪の奴が前線に立つよう前に出た。
黒い半袖着てるくせして、右腕だけに肘まである茶色い革のグローブをつけているのがすっげー違和感。
よくよく見れば、他二名も右腕だけにグローブをつけていた。
「おい、そこの」
「なんだよ……」
指差し言われてムカついたので敬語はなし。眉ねが上がる先輩の機嫌を損ねたのがよく分かった。
「チッ、そこのチビこっちによこせや」
「チビ……?」
俺の腕の中のポックルさんが、俺から離れまいと小さな丸い手で必死に俺のローブを掴んでいる。