下僕主とツンデレ超えた召喚物
「うぜえ、うぜえ。いいじゃん、チビらどー扱おうが。扱えんだよ、そいつらが。使ってなにが悪い?
つか、お前何科よ?高等部だろ、お前。魔法部魔術科の俺たちにそんな口聞いてさ。いいの?なあ、痛い目みたいの?」
疑問符ばかりの上がり下がりがある会話は聞いていてイライラすんのに、赤髪の取り巻きたちはニヤニヤ笑っている。
「ヨージさん、こいつ召還科のバッジですよ」
目がいい取り巻きがいたか、俺の素性がバレた。
「は?マジで?召還科って臆病者じゃん」
「んだって……?」
召還の名だけで臆病者呼ばわりされるのは初耳だし、初耳だから理解できなかった。
「だっせー。なに?召還科の癖してあんな口聞いてんの、ぶはっ、おもしれー!
『自分が弱いからって、召還物呼び出す臆病者』。他人に頼って戦うよーな奴に、強い魔術科(俺たち)に逆らってんじゃねえよ!」