下僕主とツンデレ超えた召喚物
ぶちり、の音。
腕に抱くポックルさんをラグナに預け、二歩ほど前に出る。
俺の欠点、でも改善などされることはない。別にしよーとも思わねえし。
――だって、そうだろ。
「ざけんじゃねえぞ、クソ野郎が!召還科の奴らに臆病者なんか一人もいねえよっ!」
中指を立てて、たてつく。
ぶちりの音に相応しいキレ行為。
「俺より歳くってるくせして、んなこともしらねえのかよクソ共っ。臆病者ならそもそも、別の世界の強者(化け物)呼ぶ気もしねーから!
撤回しろよっ、んで謝れ!召還科の奴ら全員に今すぐ頭下げてこいや、クソ野郎ども!」
がーっと俺の叫び声だけが辺りに響き、辺りが静まり返る。
嵐が過ぎ去ったような感じ。
キレ行為後に訪れるのはいつも決まっての、「やっちまった」というあーあ的な感覚だ。