下僕主とツンデレ超えた召喚物
順番からして俺は六番目。一番目じゃなくて良かったーとは心の中だけの秘密だ。
初めてのしかも一番最初とあって出てきた男子生徒は額に汗玉を浮かばせている。
中心に立つ男子。
手を前に出し、手のひらを下に向ける。
震える指先が痛々しくも見えてきた。
「落ち着いて、一年間この日のために勉強したんだからー。ほら、ここなら必ず何かを出せるわ。
信じなさい、天空宮市の魔素は逸品。そうしてこの学園がある丘も何かを成功させるにはうってつけなんだから」
「先生……」
「願望を強く持ちなさい。何かをやりたいならば、やり遂げる結果を想像し、成し遂げる意思に形を。
努力は報われるわー。失敗の要因は“場所”が補っているのだから」