霊務２

【受かった！ー１１】



「初めまして！
叶礼子って言います！

好きなドラマは
バラちん！
好きな食べ物は
キャビアよ！
歓迎会の時はそれで
お願いね！

ってことで
今日からお世話に
なりますので、
みんなヨロシクねん！」








シ～～～～～ン…








皆はその元気
過ぎる挨拶に
唖然としている。







「あれ～元気ないなあ？

みんな～
もう一度
せーので挨拶よ！」






何かの
ヒーローショーのように
礼子は社員に声をかけた







「…もういいわ…
アナタちょっと
こっちに来なさい」






ヒスブルは
そのまま礼子の手を
グイっと引いた。







そのまま
課長に連れて行かれる
礼子を見て、
社員はヒソヒソと
話していた。







「アレ…
絶対怒られるよな」






「ああ、
完全に清水課長に
目ぇつけられたな」






「でもまあ、
あの元気は
嫌いじゃないな」







そう男性社員が
話してると、

隅で
ウェーブのかかった女が
ムッスリとしている。







「学生気分も
甚だしいわね…」







腕を組ながら

連れ去られる礼子を
見つめていた