霊務2
【この会社って…ー23】





「あ、早紀。
…後ろ…」






そう言うから
パッと振り返ると…





……


…サー






早紀の顔が
一気に真っ青になる。






肘をついて
話をしていた早紀。





そこに
書類を置いといたが、
そこは…






廊下に置いてある
シュレーダー機。


紙をバラバラに
さばく機械。






なんと、
話が夢中で
気づかなかったが、
早紀の不注意で
その書類は
シュレーダーに
かけられてしまったのだ…








………



…ハイ。無理!







「ああああああああああ
あああああああああああ
あああああああああ!!
!!!!!!!!!」








早紀は目をむき出し、
大声を出した!







これは……

何て事を
してしまったか!!!!







「そんな……
ボ、ボロボロ……」







この始末は、
早紀が負えるような
責任じゃ済まされない。






クビは確実。

悪ければ、
更に責任を問われる
だろう。







「あああああ…

もう…

おしまいだわ…」







これはまた、
礼子をいびる
作戦とかではなく、
素で起こしてしまった
過ち。








早紀は
自分の愚かさに、
ヘナヘナとその場に
座り込んだ。







実際人間こうなった場合、

本当に無気力になり、
座り込むのは当たり前の
行動である。







「うっうっ……」







あまりの事に、
泣き出してしまう早紀。







それ程重要な書類と
見てとれよう
< 120 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop