霊務2
【この会社って…ー26】




次の日、
復元した書類を手に、
礼子は会社に向かった。






っと、
えらく暗い顔をした社員が
歩いてるのを発見。






早紀である。






早紀はこちらに気付き、
スタスタと近寄る。





「あ…昨日の件、
どうするの?!」







「え?
ほら復元できたから
大丈夫だよ~」







紙を取り出し
早紀に渡すと、
彼女はそれを
まじまじと見た。







「嘘……直ってる…
なんで…?」







「ほら、だから
大丈夫だって。

んじゃあ出しといてね」







礼子はニッコリとして、
先に行ってしまった。







どうやら一つ、
大きな借りが
できてしまったようだ。







「♪♪♪」







今日も
ルンルンで出社する。






すると突然…






「ハーイハニー!

僕の家で
ピアノの演奏でも
聞かないかい?」







キザな声。






見ると、
前に会社で会った
変な三人組の
黒根ってやつだ。







礼子は無視して、
先に進んだ。






「ちょちょ。
待ちたまえ~

一緒にミュージカルを
やろうよ~」







この間も断ったが、
しつこい人。







後をテクテクついてくる
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