霊務2
【この会社って…ー27】
勧誘はまだまだ続く。
「ハニーお願いだよ~
一緒に愚民共を
見返してやろうよ~」
「いや~だよ」
「そんな事言わずにさ~」
そう絡まれてると、
後ろから声がした。
「止めなアンタ。
嫌がってるでしょ?」
聞き慣れた声。
それは……
早紀の声だった。
彼女は急に
礼子の手を引いて、
歩き始めた。
「行くよ」
あらららら。
礼子はされるがまま
引かれ、
会社まで運ばれた。
でも、
珍しい事が
あるもんだ。
礼子の事を
助けたのだろうか?
いつもと違う
風の吹き回しだ。
そして、
早紀は会社の目の前で
手を離すと、
一言呟いた。
「礼がまだだった…
あ、ありがとう。
借りは………
返したからね…」
それだけ言い、
さっさと行ってしまった
素直ではない。
照れ隠しか、
ひねくれた言い方が
かわいい。
「ほえ?」
でも礼子には、
書類を復元したことで、
早紀を助けたとも
思ってもないし、
今黒根に絡まれたのも、
何もしなければ
自分の力で
解決できたから
助けられたとも
思っていなかった。
平和な性格である
勧誘はまだまだ続く。
「ハニーお願いだよ~
一緒に愚民共を
見返してやろうよ~」
「いや~だよ」
「そんな事言わずにさ~」
そう絡まれてると、
後ろから声がした。
「止めなアンタ。
嫌がってるでしょ?」
聞き慣れた声。
それは……
早紀の声だった。
彼女は急に
礼子の手を引いて、
歩き始めた。
「行くよ」
あらららら。
礼子はされるがまま
引かれ、
会社まで運ばれた。
でも、
珍しい事が
あるもんだ。
礼子の事を
助けたのだろうか?
いつもと違う
風の吹き回しだ。
そして、
早紀は会社の目の前で
手を離すと、
一言呟いた。
「礼がまだだった…
あ、ありがとう。
借りは………
返したからね…」
それだけ言い、
さっさと行ってしまった
素直ではない。
照れ隠しか、
ひねくれた言い方が
かわいい。
「ほえ?」
でも礼子には、
書類を復元したことで、
早紀を助けたとも
思ってもないし、
今黒根に絡まれたのも、
何もしなければ
自分の力で
解決できたから
助けられたとも
思っていなかった。
平和な性格である