霊務2
【この会社って…ー29】




早速
会議資料を読み始める
礼子。





ちっとも分からねえ。







細かい事が
チマチマチマチマ
書いてあるが、

結局は売り上げを
伸ばしたいだけ。




単純なことだ。







礼子は仕事をしながら
午後を楽しみにした。







そうして仕事を片付け、
午後になると
指定された会議室に
身を運んだ。







重々しい雰囲気…


既に何名か
相手のメーカーが
来ているようだ。







この中で若いのは
礼子だけ。




だから余計に目を引いた







カチ、カチ、カチ…
ボーン…







時計が鳴り
定刻が来たので
会議が始まった。







さあ、礼子の初会議だ!







こうして始まった
メーカー会議。






しかし、
いつも以上に
分からない言葉が
飛び交っている。







礼子は聞いてるだけで
眠りそうになった。






「…と言うことです。
何か意見は」







そう言った時に
その喋っていた人は
礼子を見つめた。







「…君………
若い人の意見で
何かあるかね…?

特に女性だから
化粧品の事で
考えをいただこうか」






いきなり話ふられた。






予想だにしなかった
清水課長は
本人でもないのに
逆にドキドキハラハラ。







入って
キャリアがない娘が
答えられるわけがない
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