霊務2
【秘書スタートー8】





これは後々の話になるが

今の一言は
全員の聞き違いと
処理され、

『三光(株)七不思議』
に加わる事項にまで
なった。







ちなみに
三光七不思議とは
霊界との次元の狭間の
せいで

不思議な現象が
起こることを言っており

礼子の
クソッタレ挨拶も
そのせいとされた。






七つの内容は


礼子の
『二階の部署の
聞き間違え』

を新規に加え、




『鳴り響く
資料室の電話』


『恐怖・異様に詰まる
コピー機』


『会議室の逢い引き』


『二階の植木鉢は
すぐ枯れる』


『社内にある
ガムテープの着きが
悪い』


『部長がムカつく』




などが挙げられる。
(ほとんど
次元の狭間には
関係ないが)







その話は一旦置いとき
本題の方であるが、

廊下に出た礼子は
さて、どうしたもんかと
考えている。







そこへ
礼子を呼びに来た社長が

奥からやってきた。






「おはよう叶君。
挨拶は済んだようだね。

さて上に行くか」







上に?




社長室に行くより
いつ避暑地に
行けるのかと

礼子は聞きたかった。







まあ、
待っていれば
その内いつか
連れて行ってくれるだろ







とりあえず
気ままに待つ事にした
礼子は、

社長と一緒に
エレベーターに乗り、

最上階へ上がって行った
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