霊務2
【十年前の真実ー8】
ヨネさんは周りを見渡し
他の社員の確認をした。
「こんなとこまで
来てるのは、
藤原さんだけかい?
他の人は…?」
すると藤原は首を小さく
振った。
「もう…いないんです
他の重役達…
社長と副社長不在で
あの会社を
支えていくのが
できないと
1人が言い始めると
皆、次々と…」
そうして
みんなが辞めていき、
残る重役は藤原ただ1人
なので必死になってまで
副社長のヨネさんを
探し出したのだ。
そんな話を聞いても
ヨネさんは副社長に
戻るつもりはない。
だけど…
「私は
副社長にも社長にも
ならないよ…
それじゃあ三山さんが
浮かばれない…
だけど
別の形でなら
会社を見守りたいと
思うよ」
特に何か考えてはないが
会社の力になれるのなら
協力はしたいと
思っていた。
「そうですか…
そこまで言うなら
仕方ありませんね…
では会社のトップは
異例ですが、
事情を知らない
下の者から
出しましょう…」
そうして選ばれたのは
現・タヌキ社長である。
本当は
藤原が社長になれば
いいかもしれないが、
他の重要な仕事が
立て込んで
そうもいかない。
彼はもともと
人事関係の事を
中心に仕事をしていた
重役であり、
新規採用者から何まで
人を見る目は鋭かった。
だが、
数が無いものの中から
選ぶと言ったとこで
タヌキしか
思い当たらない。
最悪最低限のラインの
社長である
ヨネさんは周りを見渡し
他の社員の確認をした。
「こんなとこまで
来てるのは、
藤原さんだけかい?
他の人は…?」
すると藤原は首を小さく
振った。
「もう…いないんです
他の重役達…
社長と副社長不在で
あの会社を
支えていくのが
できないと
1人が言い始めると
皆、次々と…」
そうして
みんなが辞めていき、
残る重役は藤原ただ1人
なので必死になってまで
副社長のヨネさんを
探し出したのだ。
そんな話を聞いても
ヨネさんは副社長に
戻るつもりはない。
だけど…
「私は
副社長にも社長にも
ならないよ…
それじゃあ三山さんが
浮かばれない…
だけど
別の形でなら
会社を見守りたいと
思うよ」
特に何か考えてはないが
会社の力になれるのなら
協力はしたいと
思っていた。
「そうですか…
そこまで言うなら
仕方ありませんね…
では会社のトップは
異例ですが、
事情を知らない
下の者から
出しましょう…」
そうして選ばれたのは
現・タヌキ社長である。
本当は
藤原が社長になれば
いいかもしれないが、
他の重要な仕事が
立て込んで
そうもいかない。
彼はもともと
人事関係の事を
中心に仕事をしていた
重役であり、
新規採用者から何まで
人を見る目は鋭かった。
だが、
数が無いものの中から
選ぶと言ったとこで
タヌキしか
思い当たらない。
最悪最低限のラインの
社長である