霊務2
【やる気になったのは礼子ー20】
礼子の問いに
ヨネさんを揺すりながら、
女性は答えた。
「実は私はこの人の
孫娘なんです…。
パン屋と言う話は
嘘でした…」
「君、孫娘?
しわくちゃが似てないね。
でも、どうして嘘なんて?」
「…実はおばあちゃんから
ずっとこの会社の話を
昔から聞かせられて、
あの社長の事も
悪い人だって
知ってたんです…
それで今日
合併の話があると聞き、
心配で会社に様子を
見に来てみたら、
おばあちゃんは用具室に
いました。
この会議室を
盗聴する為に…」
倒れたままのヨネさんは、
それらしき
トランシーバーを
持っている。
女性は続けた。
「そこで
会話の流れから
私がパン屋の人になり
カマをかけたら
ボロが出るんじゃ
ないかと言い、
頼まれて
一役うってみたんです…
でもまさか、
こんな事になるなんて…
ねえ目を覚まして
おばあちゃん!!」
突き飛ばした
その一部始終を見て、
社長の行動に未だ
会議室に居る社員達は
動揺している。
それを見て礼子は
立ち上がった。
「何してるのアンタら!
早く救急車でしょ?!
私がネギで
喉詰まった時より
ヤバいかも
しれないんだよ?!
早くしろ!」
目上の人にもかかわらず
大声で強く命令した。
それでやっと正気を戻した
社員達は
病院に電話をした。
「さて…
私はアイツを
捕まえるね」
「え?」
半ベソをかいてる孫娘は
礼子を見上げた。
礼子はそれだけ言って
バビュンと
走り去って行った
礼子の問いに
ヨネさんを揺すりながら、
女性は答えた。
「実は私はこの人の
孫娘なんです…。
パン屋と言う話は
嘘でした…」
「君、孫娘?
しわくちゃが似てないね。
でも、どうして嘘なんて?」
「…実はおばあちゃんから
ずっとこの会社の話を
昔から聞かせられて、
あの社長の事も
悪い人だって
知ってたんです…
それで今日
合併の話があると聞き、
心配で会社に様子を
見に来てみたら、
おばあちゃんは用具室に
いました。
この会議室を
盗聴する為に…」
倒れたままのヨネさんは、
それらしき
トランシーバーを
持っている。
女性は続けた。
「そこで
会話の流れから
私がパン屋の人になり
カマをかけたら
ボロが出るんじゃ
ないかと言い、
頼まれて
一役うってみたんです…
でもまさか、
こんな事になるなんて…
ねえ目を覚まして
おばあちゃん!!」
突き飛ばした
その一部始終を見て、
社長の行動に未だ
会議室に居る社員達は
動揺している。
それを見て礼子は
立ち上がった。
「何してるのアンタら!
早く救急車でしょ?!
私がネギで
喉詰まった時より
ヤバいかも
しれないんだよ?!
早くしろ!」
目上の人にもかかわらず
大声で強く命令した。
それでやっと正気を戻した
社員達は
病院に電話をした。
「さて…
私はアイツを
捕まえるね」
「え?」
半ベソをかいてる孫娘は
礼子を見上げた。
礼子はそれだけ言って
バビュンと
走り去って行った