霊務2
【やる気になったのは礼子ー22】
捕まれば終わりだ…
金丸は必死になって、
逃げ回った。
(私は元この会社の
社長だ!!
どんなに廊下が
入り組んでても、
道など分かるわ!!)
そう思いながら、
どんどんと奥へと逃げる
金丸。
この会社に
来たばかりの礼子は、
直感でしか
道を頼るものはない。
圧倒的に不利だ。
このまま、
逃げられて
しまうのだろうか?
すると…
「な!!?」
逃げ切れると思った
金丸の目の前には、
記憶にない壁が佇んでいた。
行き止まり?!
馬鹿な!!!!
こんな所に
壁があるはずもない!!
何故…
それはそう…
金丸の知ってる三光は、
10年前の会社の姿…
その10年と言う名の
年月が、
会社の内装を変えたのだ。
だから、
新しい道を使った礼子は、
ヨネさんを
介抱してたのに関わらず、
こんなに早く
追いつく事が出来た。
「さあもう観念!!
ご用だ!ご用だ!」
いつの間にか、
礼子が真後ろまで
迫っている。
先方の行き止まりを前に、
金丸は
更なるあがきを見せた。
「くっ……!
まだだぁ!!!」
そう言い、
横にある扉に突っ込んだ。
こっちにも
道があるからだ。
しかし…
「危ない!!」
礼子のかけ声は遅く
金丸は足を取られた。
実は…
これも十年の年月を経て
変わった、
改装して無くなった
廊下であった…
捕まれば終わりだ…
金丸は必死になって、
逃げ回った。
(私は元この会社の
社長だ!!
どんなに廊下が
入り組んでても、
道など分かるわ!!)
そう思いながら、
どんどんと奥へと逃げる
金丸。
この会社に
来たばかりの礼子は、
直感でしか
道を頼るものはない。
圧倒的に不利だ。
このまま、
逃げられて
しまうのだろうか?
すると…
「な!!?」
逃げ切れると思った
金丸の目の前には、
記憶にない壁が佇んでいた。
行き止まり?!
馬鹿な!!!!
こんな所に
壁があるはずもない!!
何故…
それはそう…
金丸の知ってる三光は、
10年前の会社の姿…
その10年と言う名の
年月が、
会社の内装を変えたのだ。
だから、
新しい道を使った礼子は、
ヨネさんを
介抱してたのに関わらず、
こんなに早く
追いつく事が出来た。
「さあもう観念!!
ご用だ!ご用だ!」
いつの間にか、
礼子が真後ろまで
迫っている。
先方の行き止まりを前に、
金丸は
更なるあがきを見せた。
「くっ……!
まだだぁ!!!」
そう言い、
横にある扉に突っ込んだ。
こっちにも
道があるからだ。
しかし…
「危ない!!」
礼子のかけ声は遅く
金丸は足を取られた。
実は…
これも十年の年月を経て
変わった、
改装して無くなった
廊下であった…