霊務2
【やる気になったのは礼子ー23】
立ち入り禁止に気付かず、
突っ込んだ
その無くなった廊下。
今はそこ。
ビニールシートで覆われ、
窓しかない
場所になっている。
勢い良く突っ込んだ為
安全バーが外れ、
窓が開いて
金丸の身は、
外に飛び出した!
「うわあああ!」
ガッ!
間一髪、
自分の手が窓の端を
無意識的に掴んだ。
ブラーン…
それでも宙吊りで、
危険な状態。
ビューーと吹く風に揺られ、
何十階もの高さから
その身を翻弄させている。
下に落ちたら、
確実に怪我では済まない様な
高さだ。
「た、助けてくれえ!」
すると、
上を見上げると
スッと誰かの体が見えた。
当然、
礼子が助けに来たと
思ったが…
「………!!!?」
目の前には、
違う人物が
金丸を見下ろしていた。
そんな……
まさか……
嘘だろ…………
お前は…………
「み、三山………!?」
死んだハズの三山が、
そこに立っていた。
薄く透けた青白い姿で、
無表情のまま見下ろしている。
「社長………
ちょうど
この上の窓からですよ…
私が身を投げたのは……」
「う、うわああああああ
ああああぁぁぁぁぁぁ!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!」
金丸は恐怖のあまり、
パッと
手を離してしまった
立ち入り禁止に気付かず、
突っ込んだ
その無くなった廊下。
今はそこ。
ビニールシートで覆われ、
窓しかない
場所になっている。
勢い良く突っ込んだ為
安全バーが外れ、
窓が開いて
金丸の身は、
外に飛び出した!
「うわあああ!」
ガッ!
間一髪、
自分の手が窓の端を
無意識的に掴んだ。
ブラーン…
それでも宙吊りで、
危険な状態。
ビューーと吹く風に揺られ、
何十階もの高さから
その身を翻弄させている。
下に落ちたら、
確実に怪我では済まない様な
高さだ。
「た、助けてくれえ!」
すると、
上を見上げると
スッと誰かの体が見えた。
当然、
礼子が助けに来たと
思ったが…
「………!!!?」
目の前には、
違う人物が
金丸を見下ろしていた。
そんな……
まさか……
嘘だろ…………
お前は…………
「み、三山………!?」
死んだハズの三山が、
そこに立っていた。
薄く透けた青白い姿で、
無表情のまま見下ろしている。
「社長………
ちょうど
この上の窓からですよ…
私が身を投げたのは……」
「う、うわああああああ
ああああぁぁぁぁぁぁ!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!」
金丸は恐怖のあまり、
パッと
手を離してしまった