霊務2
第九死 社長
【上に立つべき人間-1】
…………
夕焼けが
事情聴取室の部屋を
真っ赤に燃やし、
その中で金丸は
先程からずっと
下を向いている。
この部屋には
電話でかけつけた
警察関係の人と、
ヨネさんの孫と
礼子の三人が居た。
もうかれこれずっと
金丸はこんな調子で
事件を否定しているのだ
事件の否定とは
ヨネさんを
突き飛ばした事ではない。
詐欺をしたことに
対してだ。
「だから…
何度も言ってる
じゃないですか…
突き飛ばしたのは
失礼な事を言ったから
ですよ~…
分かってますよ、
突き飛ばした事は
謝ります。
罪も償いますから」
でも詐欺の罪は
認めないつもりだ。
だってそうだ。
証拠がないからに
決まっている。
うまく丸め込めると
金丸は絶対的自身が
あった。
「…でもねえ
この人達が詐欺だって…」
そこに
すかさず金丸は言う。
「証拠はあるんですか
証拠は!!」
それを聞いて警察は
たじろぐ。
ホレ見たことか。
ここまで強気で言えば
疑われる事もないし、
真実味が出てくる。
証拠は全て
うまく消したんだから。
内心
ニヤニヤしながら
余裕の表情の金丸。
さっきは三山に
命を助けられたのに…
全く懲りていないようだ
…………
夕焼けが
事情聴取室の部屋を
真っ赤に燃やし、
その中で金丸は
先程からずっと
下を向いている。
この部屋には
電話でかけつけた
警察関係の人と、
ヨネさんの孫と
礼子の三人が居た。
もうかれこれずっと
金丸はこんな調子で
事件を否定しているのだ
事件の否定とは
ヨネさんを
突き飛ばした事ではない。
詐欺をしたことに
対してだ。
「だから…
何度も言ってる
じゃないですか…
突き飛ばしたのは
失礼な事を言ったから
ですよ~…
分かってますよ、
突き飛ばした事は
謝ります。
罪も償いますから」
でも詐欺の罪は
認めないつもりだ。
だってそうだ。
証拠がないからに
決まっている。
うまく丸め込めると
金丸は絶対的自身が
あった。
「…でもねえ
この人達が詐欺だって…」
そこに
すかさず金丸は言う。
「証拠はあるんですか
証拠は!!」
それを聞いて警察は
たじろぐ。
ホレ見たことか。
ここまで強気で言えば
疑われる事もないし、
真実味が出てくる。
証拠は全て
うまく消したんだから。
内心
ニヤニヤしながら
余裕の表情の金丸。
さっきは三山に
命を助けられたのに…
全く懲りていないようだ