霊務2
【礼子とオッサン-4】





「うう…
泣けるなあ…」







「ん。オッサン
どうしたの?」






「あ~礼子君。

実は昨日
作者は
自分の小説
MISS YOUを
読んでたらしいけど、

そしたらそのまま
寝ちゃたんだ。

いや~あれだけは
作者自身、不思議と
何度も読み返してしまう
らしくてね。

涙流したわ~」







「ふ~ん。

そっ」







「えらい興味なく
言うねえ…」








「ん~だって…

どんな話だっけ?」







「いやだから
恋人の幸せの為に
泣く泣く別れるって言う
深い話だよ」






「ふ~ん。

そっ」







「だから呆気なく
言うねえ…」







「だって興味ないもん。

そんなんする必要
ないじゃん?」







「人生には
そうしなきゃいけない
時があるもんだよ?」







「アタシは
現実主義だし、
そんな心の弱い
人間じゃないわ」






「君は鬼か…」
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