霊務2
第三死 失踪
【消えた2人ー1】



あれから10日後……







何の連絡もないまま、
礼子は
変わらぬ生活を
続けていた。







そんな彼女は気紛れで、
会社の帰り道とは
違う方を歩いていた。







次の日は休みなので、
帰りに
たこ焼きでも買って
帰ろうとしていたのだ。







「一度
やってみたかったのよね

うぃ~ただいま~

って言いながら
たこ焼き片手に
家に帰るの」







オッサンか。







と誰のツッコミもなく、
ひたすらたこ焼き屋まで
歩いて行った。







なかなか
遠い場所にあるが、
味は超一流なので
時間をかけても
行くべきとこの
名店である。







意外に根気がある礼子は
一時間もかけ歩き、
たこ焼きを見事
買い収めた。







「ん~~すんばらしぃね

さて帰ろ帰ろ★」







…と

礼子が歩いてると
懐かしい学校が
目に飛び込んだ。







「あ、ここ…」







それは礼子が初めて
霊務にあたった廃校だ。







校舎は2つ、

1つは何もなってないが
もう1つの校舎は
崩れ去っており、

校門には市役所が
書いた字で
『近付くな崩壊危険』
と書かれている。








「懐かしいな~
みんな元気かな?」






あのノリがいい霊達は
元気か?







サキにも会うため
礼子は看板に足をかけ
校内に侵入した
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