霊務2
【受かった!ー4】
そんな礼子も
ついに立派な社会人。
この会社を
受ける気になったのは、
3ヶ月前の事である。
その日
20歳の成人式に
出席した礼子は、
中学の人達と
そのまま
飲みに街に出掛けた。
そして夜遅くまで
居酒屋に居て
同窓会も終わりとなり、
みんなは散り散りに
帰る頃、
礼子は一人で街を歩いて
家に帰って行った。
「ん……何だアレ?」
その途中、
このビルの前に
一つ白い影が、
揺らめいているのが
見えた。
それは少々背の高めな
サラリーマンのような
霊であり、
何かを悔やんでるような
顔で、
このビルを見上げていた。
そこに礼子は普通に
話しかけたが、
霊はチラリと礼子を
見ただけで、
再びビルを見上げた。
そして、
その霊は玄関にある
階段をゆっくりと登り、
真っ暗な会社の中に
入って行ってしまった。
それを追いかける為
礼子は幽体離脱をし、
閉まってる
ドアを霊体ですり抜け
後を追った。
すぐに
その霊を捕まえようと、
手を伸ばした瞬間…
バジッ!!!
突然電気が走ったような
感覚が、
礼子の体を通り抜けた。
…かと思えば、
急に礼子は強い力で
外に吹き飛ばされて
しまったのだ。
強力な
結界のようなものか
何か知らないが、
いくら霊務の位レベルが
下がった礼子と言えど、
この不思議な力は
有り得ない程の
威力であった。
吹き飛ばされた礼子を
悲しげに見るような目で、
振り返ってる霊。
すぐに向きを変え、
奥へと歩いて行った。
「痛っいなあ~~
待ちなさいよ!」
それを見た礼子は、
相手に金縛りをかけたが
全く効かず、
そのまま霊は闇へと
消えてしまった…
そんな礼子も
ついに立派な社会人。
この会社を
受ける気になったのは、
3ヶ月前の事である。
その日
20歳の成人式に
出席した礼子は、
中学の人達と
そのまま
飲みに街に出掛けた。
そして夜遅くまで
居酒屋に居て
同窓会も終わりとなり、
みんなは散り散りに
帰る頃、
礼子は一人で街を歩いて
家に帰って行った。
「ん……何だアレ?」
その途中、
このビルの前に
一つ白い影が、
揺らめいているのが
見えた。
それは少々背の高めな
サラリーマンのような
霊であり、
何かを悔やんでるような
顔で、
このビルを見上げていた。
そこに礼子は普通に
話しかけたが、
霊はチラリと礼子を
見ただけで、
再びビルを見上げた。
そして、
その霊は玄関にある
階段をゆっくりと登り、
真っ暗な会社の中に
入って行ってしまった。
それを追いかける為
礼子は幽体離脱をし、
閉まってる
ドアを霊体ですり抜け
後を追った。
すぐに
その霊を捕まえようと、
手を伸ばした瞬間…
バジッ!!!
突然電気が走ったような
感覚が、
礼子の体を通り抜けた。
…かと思えば、
急に礼子は強い力で
外に吹き飛ばされて
しまったのだ。
強力な
結界のようなものか
何か知らないが、
いくら霊務の位レベルが
下がった礼子と言えど、
この不思議な力は
有り得ない程の
威力であった。
吹き飛ばされた礼子を
悲しげに見るような目で、
振り返ってる霊。
すぐに向きを変え、
奥へと歩いて行った。
「痛っいなあ~~
待ちなさいよ!」
それを見た礼子は、
相手に金縛りをかけたが
全く効かず、
そのまま霊は闇へと
消えてしまった…