霊務2
【消えた2人ー6】



金縛りを解くと、
その怖さに
慌てて逃げる霊。







相変わらず
ここにいる霊の
軟弱ぶりは
変わっていないようだ。








「もう~…
こんなことだから

サキが
さらわれるんだよ?」







別にさらわれた
わけじゃないが…







でも礼子の意見は
正しい。




もう少し、
この霊達も頑張って
一人立ち
してもらいたいもんだ。





サキがいなけりゃ
何にも出来ない。




このままじゃ

霊としても成長できない







「よし決めた!

サキの失踪に
協力する!!」







「本当ですか兄貴!」







そんな喜びの顔をした
霊に対し、

礼子はギロリと睨む。







「ただし!」







ビジっと指を差す。






「条件として
アタシと一緒に
来ること!

それが出来なきゃ
この話はナシよ!!」
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