霊務2
【消えた2人ー9】



日は静かに昇り、

次の日の朝ーーー







この日
休日な礼子は霊達と
街中に来ていた。







ゾロゾロ……







人には見えないが、
礼子を囲むように
ワラワラと
霊が群がっていた。






「ん~
見ててウザいわね
アンタ達。

誰か代表者決めなさい」







「急に何です兄貴?
代表者とは…?」







「だから、
アンタ達で
数人の代表者を選んで
もらって、

その数人でアタシと
サキ探しを手伝って
もらうの」







すると霊達は
その場で話し合いを
始めてしまった。






駅、目の前にある銅像に
群がり
あーでもない
こーでもないと
論理。







何度も言うが
この霊達は
人間にはまるで
見えていない。








「こうちゃ~~ん

撮るよ~」







「いいよ~
みさき~」







その銅像前に、
一般のバカップルが
肩を組んで記念写真を
撮り始めた。







「はい、チーズ」







カシャ!







そして
そのまま自分達を写した
デジカメを、

イチャイチャしながら
その場で確認し始めた。







すると…



写ったのは
空間が歪んだ
グシャグシャな写真。






当然だ。

これだけの
霊がいるんだから。






「ヒイ!!」







2人は慌てて
その場から逃げ去った。







礼子はそれを、

フツーーーに
ボケッと
傍観していた









なんか
反応しようよ
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