霊務2
【受かった!ー7】



「ひぇあっ!ひぇあ!
初日早々大変だね~」






受付台近くで
背の低い人が
掃除道具を持って
こちらを見ている。





よく見ると
干からびたキツネ
みたいな顔をした女が
高笑いしているのだ。







干からび度からいって
5、60代だろうか?








オバーとババアの
中間点。






そんな感じ。








「ひぇあ!ひぇあ!
ミク課長は
彼氏もいなくて
毎日イライラしてるのよ

あまり気にせんと
頑張るんだよ!」






ミク課長…?







そんなことを
聞いていると、

エレベーターに
乗りかけていた女は
ツカツカと
こちらに歩いてきた。







「ちょっとヨネさん!

何を言うんですか!
それに下の名前で
呼ばないでください!

清水と
呼んでくださいって
いつも言ってるでしょう」







女は焦りながら
女に言葉を出した。








分かりやすく言うと、
ヒスブルはキツネに
言葉を出した、だ。






どうやら
ヒステリックなこの女は
会社のお偉いさんで、

清水ミク(課長)と
言うらしい。








それに対し
掃除のキツネは
ヨネと言う名前。








オバーにありきたりの
名前だ
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