霊務2
【礼子と愉快なABCー48】





「いいかい!!
お前達!!

今からあの子に金縛りを
かけて落ち着かせる!

お前達は位が低くて
金縛りが使えないから
アタイに
霊力を分けてくれ!!」







すると
それを聞いた礼子は
高笑いをした。







「クハハハ!!

みんな!
オラに元気を分けてくれ
ってか!!

無駄無駄無駄ぁ!!!」







一か八かで
サキは霊力を
分けてもらい

礼子に金縛りをかけた!







が……







ぜーんぜん効かない。







「さあ…もう終いよ!」







サキの目の前ので
バッと手を挙げる礼子。







すると…







「姉貴ィ!!!!!!」







霊達は自分の命を省みず
サキの前で手を広げた。







そのまま
ギュッと目をつぶり
覚悟を決めたようだ。







それを見た礼子は
スッと手を下ろした。







「……ふっ
良き友も持ったな
サキよ…」







そう言い、
背を向ける。







「お主達の友情パワーに
やられたよ…

ワシの負けだな」







この子はさっきから
何を言ってるのだろうか?




ムチャクチャだ。







「ってことでサキ!
今日は疲れたから
また今度ねん!」







ケロリと
いつもの礼子に戻り
手を振って去る。







そうして、
みんな呆然とする中
エレベーターに乗り
さっさと
行ってしまった…







…………








「あ……兄貴…

忘れ物してきましたね…」








エレベーターの
ボタンの下に
自分の肉体を置き忘れ、

礼子は帰ってしまった…
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