俺様彼氏と空手彼女
「ごめんね、牧瀬さんっ」
え…?
「そうだよね。二人が付き合ったって、私たちが文句言う筋合いないよね」
「それに、みんなにああやって詰め寄られたら答えに困るよね。私だったら、きっとそうだもん」
「ひどいこと言ってごめんね」
さっきまで怖い顔で私を睨んでた女の子たちは、申し訳なさそうに私に謝ってくれた。
「みんな…」
「好き勝手言って、ごめんね」
「私の方こそ、ごめんね。はっきりできなくて…」
よかった。みんな、認めてくれたんだ…。
すごくうれしい…。