俺様彼氏と空手彼女
「もう掃除の邪魔だから、さっさと帰んなさいよ」
う、そこまで言わなくても…。
でも、本当にそうかも…。
「うん、ごめん。じゃあ帰るね。バイバイ」
学校を出て数分、いつもあいつが待ってる公園に差し掛かった。
いるかな、あいつ。
少し不安になり、キョロキョロとあたりを見渡す。
あれ…??
いない…。
ウソ、帰っちゃったかな…。私が、早く行かないから。これならもっと早く来ればよかった…。
「なんでいないの、森崎のばか…。」