俺様彼氏と空手彼女
「女子で俺を森崎って呼び捨てすんのお前くらいだから、言わなくても呼び捨てするのかと思ったら、葵くんだもんな」
くっ、て少し笑う森崎。
「まじで焦った。何気かわ…」
「かわ??」
少し頬を赤らめ、たじろぐ森崎。
「何??」
「…っ、かわいいと思ったって言おうとしたんだよ!!」
かわいい…
はい!?
一気に顔が熱くなる私。
たぶん、耳まで真っ赤だ。
「いいから、葵って呼び捨てな。命令。」
「う、うん…。」
その後私は森崎…いや葵に家まで送ってもらったんだけど、途中気恥ずかしくて、終始無言だった…。