俺様彼氏と空手彼女
「…ありえない」
家に着くやいなや、部屋に駆け込みベットに倒れこむわたし。
「森崎が、あんなこと言うなんて…」
あ、また森崎って言っちゃった…。
「だってあいつ、変わりすぎ。」
なんか、優しい。
よくわかんないけど急にあんな優しくされたら、私だって戸惑うよ…。
今日みたいに…。
「〜〜〜っ!!」
自分のバカっぽさを思い出し、恥ずかしくなってクッションを抱きしめ転げ回る。
「…あおい」
意味もなく名前を呼んでみる。
そしてまた恥ずかしくなって、声にならない悲鳴をあげながらベットの上を転げ回る。