俺様彼氏と空手彼女
「璃依ー??ちょっと来てー」
下から母の声がした。
気付けば、もうすでに7時。
どうやら二時間以上ああしてたらしい。
「何ーっ??」
バタバタと階段を降りてゆくと、楽しげに会話する母の声が。
誰か来てるのかな??
「お母さん??一体どう…」
リビングのドアを開けると、そこにいたのは
「よう、璃依。久しぶり」
「こんばんは、璃依ちゃん。綺麗になったわねぇ」
「隼人…っ!?それに叔母さん!?」
お母さんとよく似た顔で優しく微笑む叔母の本條佐奈子(ほんじょう さなこ)さんと、その息子である 本條隼人(ほんじょう はやと)、つまり私の従兄弟だった。