俺様彼氏と空手彼女
翌朝。隼人のことが気になりつつも、学校へ行くために階段を降りる。
すると、そこには。
「よぉ、璃依。おはよう」
無邪気な笑顔で、朝食のパンにかぶりつく隼人の姿があった。
「な…っ!!隼人!?」
元気じゃん!!何、昨日の!!
「ん、どーした璃依?」
隼人はけろりとして言う。
その姿に、昨日の面影はなかった。
あれは私の夢??
んなアホな…。
「いやぁ、叔母さんの作った朝食美味いっすねー。昨日の晩ご飯もマジ美味かったです。」
なんて言ってる。
私、やっぱり夢でも見てたんだよ…。
そうだよ、こいつが北大なんか行けるわけ…
「まぁ、ありがとう。隼人くんも北大のセンター試験頑張ってね」
夢じゃないーーーーーー!!