俺様彼氏と空手彼女
かなり動揺しているが、早くしないと遅刻する。
私も椅子について、焼きたてのトーストにかじり付く。
その時だった。
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。
「あら、こんな時間に誰かしら。璃依、悪いけど出てくれない?」
「あ、いや俺が出ますよ。」
と、立ち上がり玄関へ向かう隼人。
「ごめんねぇ、隼人くん」
「どちらさま?」
ガチャッ、と音のすぐあとに玄関の方から響く隼人の声。
誰だろ、近所のオバサン?
「おはようございます。森崎って者ですけど、璃依さんは?」
葵だぁーーーーーっ!!