俺様彼氏と空手彼女
揺れる心、離される絆。
Side隼人
俺は今日、母親の提案で久しぶりに2つ年下の従妹に会いに来ていた。
母さんの突拍子もない提案というのは、いつものことで
きっと今回も、単なる気紛れな思いつきによる行動だろう。
それども俺は、二つ返事で行くことを承諾したんだ。
あいつに会えることなんて、滅多にねぇしな。
3ヶ月に一度会えればいい方。
今回は、半年ぶりだった。
そして俺には、ある目的があった。
璃依に、俺の気持ちを伝えること。
あいつはバカだから、言わなきゃ一生気付かないだろうから。