俺様彼氏と空手彼女
「奪えるものなら、いつでも奪いに来い。相手になってやる。だが璃依は渡さない。俺が守ってんだからな」
「…っ!?このっ…!!」
頭に血が登った。
思わず手が出そうになるが、寸でのところで思いとどまる。
「…そうかよ、森崎葵。」
悔しかったが俺は、渋々璃依を呼びに行った。
それから、あの二人は喧嘩しつつも仲良く登校して行った。
凜の言っていたことが、まるで嘘のような仲の良さだった。
だが、俺は諦めない。
璃依を、俺のモノにしてやる。