俺様彼氏と空手彼女
それ以来、私は葵とは話さなくなった。
葵のいない日々が二日、三日と過ぎていき、気付けばあれから二週間はたっていた。
葵は相変わらずモテモテ。
それからぶっきらぼうなとこもそのまんま。
だけど、その側にはいつも凜がいて。
そこに、私の居場所はなかった。
凜とも、話してない。
なんであんなことをされたのか、よくわからない。
そんなに葵が好きだったなんて。
そんな凜に葵のことを相談するなんて、なんて酷なことをしたんだろうと後悔する。
でも、昔からこういうことはあった気がする。
ここまであからさまにやられたことはないけど。
大事にしてたお人形も、いつの間にか凜のお気に入りになってたし、
大好物のハンバーグも、凜のニンジンとよく取り替えさせられてたっけ。