俺様彼氏と空手彼女
そんな時、俺はやっとあのコに会えた。
「…あの、好きな人とかいるんですか??」
「……」
ここは学校の屋上。
昼休みに俺は知らないオンナに呼び出されて、ここにいる。
「いっ、いないんなら、私と付き合ってください…。」
また、か。
こうやって、告白を断るのも何度目になるのか…。
「…悪いけど、付き合えない。」
「…あ、そ…ですか…。すっすいませんっ失礼しましたっ」
そしてオンナは俺に背を向け、走って屋上を出ていった。
別に、今のオンナがブスだったわけじゃない。
ただ、あのコの存在がでか過ぎるだけなんだ。
…はぁ。