俺様彼氏と空手彼女
もう一人の璃依 Side葵
は?ありえねぇ。璃依がいる。
今までいた璃依は、俺が捕まえている。
だが、目の前にもう一人別の璃依がいる。
ドッペルゲンガーってやつか?
「凜っ!?どうしてここに!?」
は?凜?
「璃依、朝からこんなとこで男の子といちゃつくなんてっ」
凜と呼ばれた璃依は興奮して叫んだ。
「なっ違うよ凜!!コイツはただの変態ストーカーでっ」
俺はただの変態ストーカーか。
「またまたぁ。彼氏じゃないのぉ?」
「違うってばっ」
見た目は完全に璃依だが、何かが違う。中身か?
このオンナ何者だ?
「あ、私っ璃依の双子の姉の凜です」
と、凜と呼ばれたオンナが、俺が訝しんでるのに気付いたのか、璃依と同じ笑顔で言った。
…双子?
はぁーー!!!??