俺様彼氏と空手彼女
教卓のそばでニコニコ愛想をふりまいているのは、私の双子の妹、凜だった。
「なんだ、えー、牧瀬ぇ…。知らなかったのかー?」
「知りません!!」
「えへへ、私、璃依の双子の姉でーす♪」
違ぁーーう!!姉は私だってば!!
「凜は妹でしょ!?」
「何言ってんの?生まれたのは数分の差じゃん??それに私の方が姉っぽいじゃん」
「でもっ、私の方が先だもん!!」
「お前らぁー、今ホームルーム中だぞ。喧嘩は後にしろ…。」