俺様彼氏と空手彼女
「ちょっと凜!!どういうこと!?」
ホームルームも終わり、私は早速凜を連れ出し問いただした。
「別に。璃依と同じ学校に通いたかっただけだよ♪」
にぱって凜は笑うと、じゃーね、と言って走り去った。
「あ、凜…。」
私と凜は、正真正銘の双子だ。
でも、一緒に住んでたのは十歳まで。
五年前両親が離婚して、私は母に、凜は父に引き取られた。
現在、凜とお父さんは隣町にすんでるんだけど、凜はお父さんとはうまくいってないみたい。
この前みたいに、ああして時々ウチに泊まりに来てる。
凜は凜なりに、苦労してるみたい。
「ま、いっか。」