俺様彼氏と空手彼女
「も、森崎くん。牧瀬さんと付き合うなんて、嘘よね?なんでこんな子なんかと…」
こいつは、俺にまとわりついてた女どものリーダーらしき女で、彼女づらしてたやつだった。
にしても…。
「おい」
こいつにこんなこと言われる筋合いはねぇだろうが。
「ふざけんな。璃依は、てめぇなんかよりもだいぶ可愛いんだよ!!」
教室内が一瞬でシィンとなった。
そして璃依も、驚いたように俺を見つめていた。
「勘違いすんな。こいつは俺のモンだ。そして俺はこいつのモン。関係ねぇやつが、どうこう言ってんじゃねぇよ」
睨み付ける俺に、顔を青くして泣きそうな顔をしていたが気にしない。
「行くぜ、璃依。」
「わ…っ、ちょ、ちょっと!?」
無理やり、璃依を引っ張って教室を出る。
もちろん、行き先は屋上。
結局、二時間目もサボることになったが、この際気にしてもしゃーねぇか。