今日の空も青かった

「ついた!」


現在の時間は8:21。結局HRに間に合わないから遅刻だけど、優の話によれば1限に間に合えば大丈夫みたい。よかったよかった。


「おい」


それにしても朝から疲れた。最近運動してないからなー。これは明日筋肉痛になりそう。


「お前ちょっと」


そういえばお腹すいたなー。朝ご飯も食べないで出てきちゃったしな。1限終わったら購買に行こう。うん。そうしよう。


「きけよコラァ!!!!」


「うぁはい!すみませんでした」


私はこの人を無視してしまっていたらしい。悪いことしちゃったな。


「失礼ですが、どちら様ですか?」


目の前にいたのは金髪の男の子。顔整ってるなー。なんかここの学校で会った人みんな美男美女だ。優も葵くんもかっこいいし、由希ちゃんは美人だし、セーちゃんはかわいい。私入るとこ間違えた?


「お前…俺のこと知らないのか?」


「申し訳ありませんが」


そんなにこの金髪さんは有名なのだろうか?まさか、金髪だしオーラ時々怖いし、口調乱暴だし…不良とか!!あわわ。とりあえず謝っとこ。うん。


「すみません。私昨日編入してきたので何も知りませんごめんなさい」


「(謝りすぎだろ)そうか編入生か。じゃあ俺のことまだ知らないな。というかお前、2日目から遅刻って」


「いや、すみません」


「…まあ、今は見逃してやる。さっさと教室いけ」


「ありがとうございます」


なんか偉そうだなこの金髪不良(決定)。ちょっとむかついたからさん付けるのやめてやった。ざまあみろ。ま、1限遅れたら困るし行きますか。
そういえば優のメールに指導がどうたら書いてたなー。確か生徒会長の…まさか


「あの、失礼ですがお名前は」






そう金髪不良に訪ねると彼はとてもいい笑顔でこう言った。





「俺は朝霧要。
ー生徒会長だ」


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