今日の空も青かった

「ただいまー」


ばたっ。教室に戻るなり私は机に突っ伏した。


「大丈夫だった?」


「由希ちゃーん(泣)」


心配してたのか由希ちゃんとセーちゃんがやってきた。隣で優もこっちみてるし。


「なにかされたの?」


「というかシデカシマシタ」


「何を?」


「会長に"元ヤン"って言って逃げてきちゃった☆」



あれ?なんか空気が…ていうかなんかみんなの視線がかわいそうな子をみるような。やっぱまずかったよね。


「さすが鈴っす。セーは鈴を尊敬するっすよ」


いや、セーちゃんだけはものすごくキラキラした目で私をみてきた。…はぁ。


「どーしょー」


「…ま、やっちゃったものはしょうがないわ。あきらめてこれからがんばりなさい。私も聖羅も相談くらいならのるわ」


由希ちゃん…!!持つべきものは友達だな。
感動に浸っていると先生がきて授業が始まった。まだ教科書が届かないから今日も優に見せてもらう。


「お前…バカだな」


「存じ上げております」


もう何もいわないでください…


「ま、なにかあったら俺もいるから頼れよな」


「…!!ありがとう」


私の周りは皆いい人ばかりのようです。


< 15 / 71 >

この作品をシェア

pagetop