今日の空も青かった

10分後。なんとか会長から逃げ切った私は机に突っ伏した。

「お帰り」


「さっちゃん…もーやだよー(泣)」


「がんばれー」


「他人事だと思って…」


「だって他人事だもん」


「…さっちゃん交換しようぜ☆」


「イヤだぜ☆」


「うわーん」


じゃあ私課題やるから。
そういってさっちゃんは前を向いてしまった。
さっちゃん…絶対私のこと心配してないよね。ていうか楽しんでるよね。ていうかみんなだよね。全く、会長のせいで…


「ま、頑張れよ」


「ちょっと優。人を鼻で笑うんじゃない」


人がこんなに必死になっているというのに。なにコイツ。めっちゃ「うわーかわいそーなやつ(爆笑)」な目で見やがって…っていうか


「なんでさっき逃げたのよ」


「いや、会長いたら逃げるのは当たりまえだ」


「当たり前じゃない!!誰よ"俺に頼れ"って言ったのは」


「俺だ。だが会長に立ち向かうのは無理だ」


「威張るなこのヘタレ!」



全く。優に頼ろうと少しでも思った私がバカだった。いつまで続くんだろうこの生活。


「もうやだ…」


「ほぅ斎藤。俺の授業がそんなに嫌か」


目の前にはものすごく笑顔の先生。気づかないうちに授業は始まっていた。…優め、によによ笑いやがって。


「ソンナコトナイデスヨ。ワタシセンセーノジュギョウダイスキダナー」


「そうかそうか。じゃあ問3な」


「鬼ー(泣)」





これも全部



「会長のばかやろー」



会長のせいだ!!!!


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