今日の空も青かった

「さてと。そろそろ授業が始まるから戻るわね」


「明日も一緒に食べるっすー」


「うん。ぜひ」


そういうと2人は自分の席に戻っていった。次の授業は…うげ、英語だ。
私がうなだれていると隣の席からガタンという音がきこえた。


「お前…なにしてるんだ?」


「次英語でしょ?私もうだめ。オヤスミナサイ」


「ちょ、授業始まる前から寝るな!寝るなら始まってからにしろ」


いやいや優サン、問題はそこじゃないと思いますよ。まぁいいや。


「そいえば昼休みどこいってたの?」


「ん?ああ。隣のクラスにちょっとな」


「そっか」


それじゃ教室内を見回しても見つからないわけだ。うん。


「悪かったな」


「?」


「いやお前編入したばっかだから友達まだいないだろ。それなのに俺いなくなったし…」


「いやいや。むしろそんな気使わせてごめん。あと友達もできたし大丈夫」


「そうか。よかったな」


そういって私に向けた優の笑顔はとてもかっこよかった。私これからなんだって乗り越えれそう!



「授業はじめるぞー」



前言撤回。




英語だけは無理です。


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