今日の空も青かった

「っあの!!」


「ん?」


「お名前…お伺いしてもいいですか?」


「あ、ごめんね。俺の名前は三島悠人。よろしく」


「あ、はい」


「悠人はおとんがフランス人のハーフなんだよ」


「そうなんですか。あれ…」


お父さんが外国人なのにものすごく日本人な名前。名字も…気になる。今はじめましての人間がきいちゃだめだよね。


「ん?」


「あ、いえ…すごく素敵な目ですね」


「ありがとう。でも俺の素敵なところは目だけなのかな?」


「え?」


そういいながら悠人さんの手は私の頬に添えて…ってちょっ何!?ていうか近っ!!


「~~っ!!!」


「はいはい悠人。この子真っ赤じゃん」


「あらら」


「ていうか自分会ってすぐ口説くってどうなん?」


「いや、綺麗なものはすべて愛でなくてはいけないからね。俺フランス人の血流れてるし」


「お前世界中のフランス人に土下座で誤ってこい」


あああ爽やかなお兄さん助けていただきありがとうございます。そしてそこの銀髪は無視していちご牛乳飲んでんなよ。なんだよいちご牛乳って。かわいいじゃないかちくしょう。


「お前の博愛主義?には呆れるわ。あ!俺の名前は加藤明良。よろしゅうな」


「よろしくお願いします…つかぬことをお伺いしますが先輩は関西の方ですか?」


「いや、めっちゃ地元民」


「コイツんち学校からチャリで5分だし」


「ではなぜ関西弁を…?」


明良さんの関西弁は別にすごく変なわけではない。でも標準語とまざって使ってるからなんというか…微妙。


「俺お笑い芸人目指してんだよね。だから関西弁練習してんの」


「練習!?」


「そう。関西弁の試験に合格しないと芸人にはなれないんだよだから俺練習してんのやー」


「んなわけあるか!!」

はっ!私ったらつい明良さんにツッコミを…怒っちゃったかな?

恐る恐る顔をあげると


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