今日の空も青かった

「なして名前…?」


「あ!すみませんいきなり。えっと今度天文部に入部させていただきました斎藤鈴といいます」


「ああ。お前が」


「先輩のことは樹先輩からきいて…」



よく考えたら入部したのに部長に挨拶してなかったし…斎藤鈴一生の不覚。



「そか」


「あっと先輩、お名前伺ってもよろしいでしょうか?」


「ん。俺は諏訪部純一。俺もお前のことは樹からきいてた」


「そうだったんですか。部長に挨拶するの遅くなってすみません」


「いや。かまわね」


「えっと部長は…」



「鈴」



何かしてしまっただろうか、いきなり部長の顔がこわばった。やっぱり挨拶遅かったの怒ってるのかな…


「何でしょう部長…」

「それやめ」


「へ?」


それ?どれ?私今何かしたっけ?部長と会話しかしてないけど…まさかお前とは話したくもないということですか!?


「すみませんでした…」


これ以上部長を怒らせないように帰ろう。
そう思って部屋を出て行こうとしたら部長にとめられた。


< 49 / 71 >

この作品をシェア

pagetop