1/5の罪と傷、6%の生きる糧
それは点滴のせいなのかもしれなかった。
それでも、本当にこんな事があるなんて
信じられなかった。
『どうして、私はこんなにも暖かな
何かに包まれているのだろう?
これから私は、
あなたを殺すと決めているのだから
今こそつわりでも何でもいいから
反抗くらいしてよ。』
私には、
このどうしようもなく暖かくて
優しい感じが殺される前の
「命の声」に思えた。
この私をまるごと受け入れている、
この子がそう言っていると
分かった。
それまで自分の為にしか泣かなかった私。
お腹の命の本当の素晴らしさを無視して、
こんなに素晴らしいものを簡単に殺す、
そう決めてきかなかった。
ここに来るまで、命の重さを
思ってやりもしなかった。
こんなにも暖かいのに。
私自身の浅はかさを呪って、
一人で号泣しながら
手術の直前になってようやく、
命を殺す、と言う事が
どういう事かを
カラダで理解した。
それでも、本当にこんな事があるなんて
信じられなかった。
『どうして、私はこんなにも暖かな
何かに包まれているのだろう?
これから私は、
あなたを殺すと決めているのだから
今こそつわりでも何でもいいから
反抗くらいしてよ。』
私には、
このどうしようもなく暖かくて
優しい感じが殺される前の
「命の声」に思えた。
この私をまるごと受け入れている、
この子がそう言っていると
分かった。
それまで自分の為にしか泣かなかった私。
お腹の命の本当の素晴らしさを無視して、
こんなに素晴らしいものを簡単に殺す、
そう決めてきかなかった。
ここに来るまで、命の重さを
思ってやりもしなかった。
こんなにも暖かいのに。
私自身の浅はかさを呪って、
一人で号泣しながら
手術の直前になってようやく、
命を殺す、と言う事が
どういう事かを
カラダで理解した。