1/5の罪と傷、6%の生きる糧
術後の私の記憶は、
「仮面」
に見られている事から始まった。
辺り一面が真っ黒の中で、
一つの仮面だけが
その中に浮かび上がっていて、
微動だにせずただ私を見ていた。
表情は無表情なのか、
それともあらゆる表情をしているのか
笑っているといえば笑っていたし、
怒っているといえばそうかもしれない。
そういう顔だった。
仮面は絶対的に神々しくあったものの、
そこに禍々しさもなければ
清らかさもなかった。
私は、その中で確かに私だけれど、
名前も身体も感情も、
私は私である事以外の
あらゆるものがそこには存在しておらず、
仮面がただ私を見ている、
それだけが存在した。
「仮面」
に見られている事から始まった。
辺り一面が真っ黒の中で、
一つの仮面だけが
その中に浮かび上がっていて、
微動だにせずただ私を見ていた。
表情は無表情なのか、
それともあらゆる表情をしているのか
笑っているといえば笑っていたし、
怒っているといえばそうかもしれない。
そういう顔だった。
仮面は絶対的に神々しくあったものの、
そこに禍々しさもなければ
清らかさもなかった。
私は、その中で確かに私だけれど、
名前も身体も感情も、
私は私である事以外の
あらゆるものがそこには存在しておらず、
仮面がただ私を見ている、
それだけが存在した。