1/5の罪と傷、6%の生きる糧
その次に意識が戻ったのは、

隣の女の子の泣きじゃくる声に

起きたからだった。

あまりにも延々と

大声で泣き続けるので、

『だったら産んであげれば良かったのに。』

と心から思った。

私には、もう泣く資格なんてないから

泣いちゃいけない。

だからその泣き声が聞くに堪えない。

いらついた私は、

まだ動かない身体で服を着て、

ふらふらだったけど、

さっきよりずっと自由のきく身体を

引きずって、そのまま病院を出た。

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