1/5の罪と傷、6%の生きる糧
意識がはっきりしないくせに、

病院の近くの薬局に立ち寄り、

ノーメイクの顔に何とか化粧を施し、

電話ボックスへ向かった。

私は暗記している彼の電話番号を押した。

   
「とりあえず、もう全部終わったよ。水子供養だけちゃんとやってね。」
そんなような事を吹き込んで切った。

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