1/5の罪と傷、6%の生きる糧

Method of healing

1人になった私は、

セクフレも要らなくなった。

セックスは普通に好きだけど、

意味のないセックスは

自分の首を絞めるだけで、面倒だった。

そんなに若くもなかった。

それよりは、

「誰かを思いっきり愛してみたい。」

それができないのなら、

「もう１人だけで生きていきたい。」

そういう考えにシフトしていた。



それまでの私にはありえない

そんな価値観ができたのも

あの中絶を経験したからだと思う。

多分、妊婦のカラダになることで

ホルモンバランスが少し変わって

かけらもなかった私の母性本能が

目覚めたんだろう。



私が殺した子供は、

私によって殺されたにも関わらず

それまで私が知らなかった、

たくさんの事を静かに教え続ける。


殺されても尚、

私に教え続けるあの命は

産まれていれば、

私に全然似ていない

とても優しい、

本当に良い子だったんだろうなと

それは今でも、思う。