1/5の罪と傷、6%の生きる糧
「本当に、会えた。」
「あ。良かったです。間に合ったみたい。」
「会いたいって、一生懸命お願いしたの。」
「ありがとうございます。」
「ねぇ、月見て?」
「え?」
「ほら、すごく赤いの。」
「本当ですね。」
「あまりにもきれいだから、ずっと見てた。私、日本に帰国するから。もう、ずっと一緒にいる。ちゃんとサイパンにも彼氏にもお別れしてくるから。」
「待ってます。」
「待っていて、そんなに時間はかからないから。」
「はい。大丈夫です。これまでずっと、待っていましたから。」
「そうだね。本当に、今まで待っていてくれてありがとう。今はこれで勘弁して。」
そう言って私は彼を抱きしめた。
彼の身体がこわばって、
顔にチックがでる。
「慣れないね?」
「そうみたいですね。」
「でも、触れておかなきゃ。もし私の飛行機が落ちたら後悔するのは私だからね?」
「何を言うかと思えば・・・。」
「絶対に起こりえないとは言えない事を知っているでしょう?」
「・・・はい。」
「私、今度はもう手加減しないよ。私の愛は怖いよ?受け入れられる?」
「はい。受け入れます。」
「ありがとう。」
「こちらこそ。」
「じゃ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
私は、笑いながら、
激しく泣きそうになるのを抑えながら、
走るようにゲートを抜けた。
「あ。良かったです。間に合ったみたい。」
「会いたいって、一生懸命お願いしたの。」
「ありがとうございます。」
「ねぇ、月見て?」
「え?」
「ほら、すごく赤いの。」
「本当ですね。」
「あまりにもきれいだから、ずっと見てた。私、日本に帰国するから。もう、ずっと一緒にいる。ちゃんとサイパンにも彼氏にもお別れしてくるから。」
「待ってます。」
「待っていて、そんなに時間はかからないから。」
「はい。大丈夫です。これまでずっと、待っていましたから。」
「そうだね。本当に、今まで待っていてくれてありがとう。今はこれで勘弁して。」
そう言って私は彼を抱きしめた。
彼の身体がこわばって、
顔にチックがでる。
「慣れないね?」
「そうみたいですね。」
「でも、触れておかなきゃ。もし私の飛行機が落ちたら後悔するのは私だからね?」
「何を言うかと思えば・・・。」
「絶対に起こりえないとは言えない事を知っているでしょう?」
「・・・はい。」
「私、今度はもう手加減しないよ。私の愛は怖いよ?受け入れられる?」
「はい。受け入れます。」
「ありがとう。」
「こちらこそ。」
「じゃ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
私は、笑いながら、
激しく泣きそうになるのを抑えながら、
走るようにゲートを抜けた。